教えぬに
決して上見ぬ 藤の花
ただ足ることを 知りて咲くらし
★ 藤の花はご存知のように、下を向いて咲いていますが、これは自分の運命に逆らわず、果てしない欲望の夢を見ないからであり、自分の分(ぶん)をわきまえた生き方を賞賛している歌であります。
★ 藤の花は、我々をこの上なく喜ばすために、ほのかな香気盛んな香りもさることながら、あの淡紫色の小さな花の寄り集まりの高貴な気品を漂わせています。
★ 我々は分(ぶん)を知った、あるいは足るを知った生活に満足しないために、見果てぬ夢を追い求めては、夢かなわず最後は奈落の底に落ち、自殺するものまで出ている始末です。足ることを知ることこそが、幸福の第一歩であります。
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